
名誉院長・
ペインクリニックセンター長
あいさつ
ペインクリニックセンター長
河西 稔
平成25年3月に、藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院麻酔科を定年退職し、同年4月より、それまで培ってきた痛み治療を安藤病院で開始しました。平成26年6月には、安藤病院内に、ペインクリニックセンターを開設し、「患者さんに寄り添った痛み治療」「安全、確実な神経ブロック療法の実践」をモットーに痛み治療を行なっています。
痛み治療は、痛みの原因の解明、原因に基づいた的確な治療が重要ですが、このためには、痛みの経過をお聞きすると共に、痛み部位に対する画像診断(単純Xp、CT、MRI、サーモグラフィによる皮膚温測定)、自律神経機能評価などが大切です。当院では、診断に必要な画像データを即日得られる体制をとっており迅速な診断が可能です。ペインクリニックセンターには、腰下肢痛、頸部、肩、上肢痛の訴えで来院される方が多く、原因として脊椎変形、脊柱管狭窄症、各種関節障害などの、整形外科的治療の対象患者さんが70%位を占めています。整形外科的な手術で治療困難な方、外科的手術をしても痛みが続く患者さんも多く、この割合は、それまで藤田医科大学での受診患者さんと、ほぼ一致しています。その他の患者さんとしては、帯状疱疹後神経痛、片頭痛、緊張性頭痛、三叉神経痛、顔面神経麻痺、顔面神経痙攣、突発性難聴などの患者さんが来院されています。痛み治療手段としては神経ブロック、漢方薬を含めた各種鎮痛薬による薬物治療のほか、キセノン光、低出力レーザー光線照射療法や、難治性疼痛患者に保険適応となっている、脊髄電気刺激療法、外来で治療可能な硬膜外腔癒着剥離術も実施しています。他の医療機関からの紹介や、患者さんからのクチコミ、ホームページを見て受診される患者さんが初診患者として受診されています。
新患患者数は、毎月10名ほどで、年間受診患者数は延べで4000人ほどです。安全、確実な神経ブロック療法の実践のために、超音波画像を診ながらの神経ブロック、ペインクリニック外来に隣接した手術室でCアームレントゲン透視装置を利用した神経ブロックと共に安全に留意した低侵襲治(脊髄電気刺激療法、硬膜外腔癒着剥離術、神経根ブロック、三叉神経節ブロック、大腰筋溝ブロック)、各種神経ブロックを行なっています。治療室は、全部で16台の自動昇降ベッドで、呼吸循環モニターを利用して安全確保に努めています。
ペインクリニックセンター長
河西 稔
プロフィール
医師:
センター長 河西 稔(カワニシ ミノル)
- 藤田保健衛生大学名誉教授、日本ペインクリニック学会名誉会員、安藤病院名誉院長、日本麻酔学会指導医、日本ペインクリニック学会専門医、漢方専門医、日本体育協会公認スポーツドクター
所属学会:
日本麻酔学会、日本ペインクリニック学会、日本臨床麻酔学会、日本慢性疼痛学会、日本東洋医学会など