
皆様に合わせた医療介護
医療安全の取り組み
医療事故に対する考え方の変化と当院理念
近年、医療事故に対する考え方は大きく変わりました。以前、事故は個人の不注意や意識の低さによって起きるという考えが支配的でした。しかし、2000年代に入ってからは、医療事故は起こりうることとして捉えるようになり事故を起こした当事者を責めるのではなく、事故を分析し、システムの見直しや組織全体の在り方の改善によって、事故に至ったリスクのレベルを下げることで将来の事故を減らし、事故が起こっても大きな障害に至らないようにすることを考えるのが重要であるとされてきました。当院の理念でもあるよう、幸せ寿命を延ばすためにも組織的な安全文化の醸成は必要不可欠です。そのためには、我々スタッフはもちろん、患者様、ご家族様にも協力してもらい同じチームとなり同じ方向に歩んでいくことを目指し、質の高い医療を提供できるよう病院全体の組織的な安全の確保、推進に努めています。
医療安全対策委員会について
当院における、医療事故の発生防止対策および発生時の対応方法を示すことにより、院内における医療事故防止体制の確立を促進し、適切かつ安全な医療の提供に資することを目的としています。
主な取り組み
- 1.委員会を月に一回開催し、組織的な問題解決。また、指針や管理に係るマニュアル類 の策定、見直し
- 2.医療安全に関する研修会を年に二回開催し、職員の能力向上とともに、安全文化の 醸成構築
- 3.レポートシステムを活用し、事故事例の収集を行い、原因分析、再発防止の立案と 実施、評価
- 4.院内巡視を月に一回実施し、各部署の安全管理上の設備環境、医療安全のための対策 実施状況の確認と対策の支援
- 5.院内外の医療安全管理に関する情報を発信し、院内での情報共有、活用